Light of hope Ⅰ【完】





「由美、拉致をされたら洒落になんねぇんだ…教えろ」



家を教えるのには抵抗があるが……そうも言ってられないか。



姫になるのを了承したのは私なんだから。



「……ここから真っ直ぐ行って最初の角で右、そのあとはずっと真っ直ぐだよ」



「分かった」



それだけ言うと、今言った道順に従ってバイクを走らせる。



少し真っ直ぐ進むと、見慣れたマンションが見えてきた。



「ここ!!」



「1人暮らしにしては大きくねぇか?」



バイクを止めながらもっともな質問をしてくる。



「そうなんだよね、部屋が余っちゃって掃除がめんどくさい…」



頷きながらバイクを降りると、真剣な表情をした蓮にジッと視線を送られた。



「そうか………由美、溜め込むんじゃねぇぞ」



「え?何のこと?」



急に話を変えられ、何のことか分からない。