「そうなの?」
「うん、だから大丈夫」
「そっか、良かったよ」
安堵のため息を漏らす朔に笑顔を向ける……きっと分からない、これが貼り付けた偽りの笑顔だってことを。
気がつかないで、私の闇に………。
「じゃあ何やっても親に怒られなくていいね」
陽は羨ましそうに、無邪気に笑う。
「…いいでしょ」
「うん、僕も1人暮らしがしたいなぁ」
その無邪気さが………残酷にも傷をえぐる。
「送ってく、行くぞ」
「うん、バイバイ」
キリキリと痛む心はきっと気のせい…。
またねと言えないのは信用してないから………きっとそう。
「明日、楽しみにしてるよ」
「またねー」
下へ降りると、行きのときのような物珍しそうな視線を受ける。
やっぱりジロジロと見られるのは気分がよくない。


