すると、見覚えのある銀髪男が拳を止めていた。
何で蓮がここに?
ここにいるはずのない蓮の登場に困惑し、聞きたいことがあるのにすぐに声として出てこない。
「こいつに手を出すんじゃねぇ」
そんな間にも蓮は男の拳を放しながら鋭い視線を送っている。
「あ”ぁ?てめぇに口出しされたく……ね…ぇ」
最初こそ食ってかかっていたのに、何故か最後の方は声が震えて怯えているよう。
不思議に思っていると、男は発狂したように話し出した。
「し、知らなかったんだ。こ、こいつが銀狼のひ、姫だなんて!!」
この男は何を言ってるんだ?姫じゃないし知らなくて当然でしょ。


