Light of hope Ⅰ【完】





「ふーん、この状況分かってるの?ちょっと痛い目見ないと分からない?」



手を振り払われた男の目つきが鋭いものに変わり、怒ったことが見て取れる。



殺気もかなり飛ばしてくるが、ちっとも怖くない。



「分かってるからこそ早く帰りたいんだけど」



私は早く帰ってもう1度寝たいんだよ。



「少し痛い目見てもらおうか」



気の抜けた返事で完全にキレた男は拳を振り上げる。



そんな緊迫した雰囲気の中でも、当たると痛いだろうなと他人事の様に考える。



あーあ、明日は顔に青痣か。



襲ってくるだろう痛みに耐えるように少し体に力を入れ、目を閉じた。



が、いつまで経っても痛みがこない。



何で…?



不思議に思い、ゆっくりと目を開ける。