「ねえ、毎年こうなの?」



「まあね」



私が呆れたように尋ねると、朔は苦笑しながら頷いた。



それは朔も大変だろう……蓮は絶対に手伝わないだろうからね。



「なんだよ、由美も終わってないんだろ……ずっと寝てたんだから」



海斗は自分に集まる非難の視線から逃げようと、私に話を振ってきた。



「え、由美ちゃんも終わってないの?」



こちらに振り向いた朔の顔は嫌だと語っている。



「………終わってるよ」



そんな朔を見て少し…いや、かなり凹んだ。



海斗の言葉を信じちゃうって、そんなに終わってないように見えたのかな。