「ねえ、毎年こうなの?」
「まあね」
私が呆れたように尋ねると、朔は苦笑しながら頷いた。
それは朔も大変だろう……蓮は絶対に手伝わないだろうからね。
「なんだよ、由美も終わってないんだろ……ずっと寝てたんだから」
海斗は自分に集まる非難の視線から逃げようと、私に話を振ってきた。
「え、由美ちゃんも終わってないの?」
こちらに振り向いた朔の顔は嫌だと語っている。
「………終わってるよ」
そんな朔を見て少し…いや、かなり凹んだ。
海斗の言葉を信じちゃうって、そんなに終わってないように見えたのかな。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…