「ん、………んん」



「あ、起きたね………気分はどう?」



意識がぼんやりとしながらも、朔の声に反応して返事を返す。



「ん、だいじょぶ……」



そう答えながら、何か温かいなぁ…と思っていると、



「顔色はさっきよりも良さそうだな」



すぐ近くから聞こえた声。それに驚き、一瞬にして目が覚める。



「え?………わわっ、ごめん」



私は蓮にしがみ付いていた。



……と言う事は、安心して眠ってからずっと蓮にしがみ付いていたという事だ。