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「お前は闇の住人………希望の光に満ちた人間と同じように過ごせるわけがない」
そう言う男は馬鹿にしたような笑みを浮かべている。
「表の奴等を汚すことしかできないお前の居場所はこちらだ」
男の背後には複数の手が蠢いていてどんどんこちらへと伸びてくる。
それから逃げるように走り出せば、私と同じ声ですぐ傍から囁くように語りかけてくる何か。
「分かっている事だろう?俺らの未来は闇一色……明るい道なんて用意されていない」
そちらを見るが誰もおらず、唯闇が永遠と広がっているだけ。
「さっさと諦めて闇に堕ちようぜ。そうすれば楽になれる。
こんな面倒くさい世の中ともおさらばできる」
い、嫌だ…嫌だ、嫌だっ!
その声を振り切りたくて走るスピードを速めた……つもりだったのに、逆にドンドンと遅くなっていく。
そんな私の背後から容赦なく迫ってくる複数の手。


