「で、怪我してるんですって?どのくらいの怪我なの?」
怪我をしたことは隼人さんから聞いたようだけど、どの程度かは聞いてなかったみたいだ。
「左肩を4針縫った」
そんなに大した怪我ではないですよ……と答えようとしたのに、蓮に先を越されてしまった。
……もっとオブラートに包んで言ってくれればいいのに…。
私の怪我の具合を知った律さんは、険しい顔で蓮に詰め寄る。
「……4針?跡は残らないんでしょうね」
蓮に尋ねるような事を言っているが、顔には跡が残るなんてあり得ないと書いてある。
「いや……残る」
それに蓮は悔しそうな顔で答えると、私にチラリと視線を送ってきた。
「何やってるの!!由美ちゃんは女の子なのよ?跡なんか残ったらダメじゃない!!」
凄い剣幕で蓮に詰め寄ってくる律さんを制止するために、慌てて声を掛ける。
「り、律さん。別に気にしないので……」
隼人さんのように私の所為でキレてしまうのを防がなくては……私の不注意の所為で責められる蓮があまりにも不憫だ。


