着いた理事長室の前、コンコンッとノックをする。
「どうぞ」
余所余所しい返事が返ってきたのを確認してからドアを開ける。
「なんだ由美だったのかよ」
「まぁね。でさ、お昼ご飯になるものない?」
すると私と分かり、身体の力を抜いてため息をつくたっちゃんに向けてニヤリと意地悪く笑うが、それも程々に本題へと入る。
「昼飯を忘れたのか?」
「うん、ありそう?」
「あぁ、あるぞ。そこ座っとけ」
理事長室って便利だな。また忘れたらここに来よ。
「ほら、パンで良かったか?」
「うん、ありがとー」
様々な種類のパンが入っている袋の中から、タマゴパンを出してかぶりつく。


