そんな殺気立たなくても……と思いながら、2人のやり取りに疑問を覚える。
「ねぇ、琥珀って族はもうないんじゃないの?」
「は?」
「……由美ちゃん、何でそう思うの?」
私の問いかけに、2人は訳が分からないという顔をする。
「…琥珀の総長が潰されたから、そうだと思ったんだけど…」
……確か乱闘だったから分かりにくかったけど、総長らしき男が殴られたのを見たような気がする。
「………あの男にか?」
私の言葉を聞いて理解したのか、蓮だけは小さく反応を見せ、眉間にしわを寄せながら尋ねてきた。
「うん、1発だったよ」
「くそっ」
悔しそうに拳を握り締める蓮に対して、
「おい、話が見えないんだが?」
男の正体を知らない隼人さんは理解が出来ていない。
まあ、当たり前か……。


