Light of hope Ⅰ【完】





「そう言う事だから離して」



「………」



都合が悪くなったからって無視するなよ。



これじゃあ埒が明かない…。



助けを求めるように朔へと視線を向ける。



「蓮、離してあげな」



その言葉にピクッと反応し、何で肩を持つとでも言いたげな視線を送る。



「由美ちゃんが納得できる理由がないだろう」



「チッ」



朔のおかげで嫌々そうだけど、離してくれた。



「じゃ、バイバイ」



気が変わらないうちにさっさと帰っちゃお。



「またね」



「ゆみりーん、またね~」



「ふんっ」



機嫌がすこぶる悪い蓮に睨まれながら、『またね』なんて二度と会いたくないと思いドアを潜った。




























私が去った屋上で、



「理由を作って引き込めばいいだろ」



と、朔が黒い笑顔で言っていたのを私が聞くことはなかった。