「……何?」 「何で断る」 苛立ちを隠さず睨んでくる蓮は、さらに腕を掴む力を強めた。 何でって…。 「めんどくさいじゃん」 そんな私をウルウルとした瞳で見つめる子犬…いや、陽。 「ゆみりんになってほしい。…ダメ?」 か、可愛い。再びチワワの登場だ。 「他になりたい子がいるだろうし、私は遠慮しとく」 可愛さに負けて頷きそうになるのを抑えて否定の言葉と共に首を振る。 「そうそう。姫なんかいらねぇよ」 こんな時、海斗が拒否をしてくれるのは逃げやすくなるからありがたい。