「そいつと何を話した?」
訝しげに聞いてくる蓮は少々不機嫌。
もう蓮の不機嫌になる理由が分かんないよ…何か失言をしたかな?
「えっと……怪我のことだよ」
「由美ちゃんの怪我?」
「うん、確かあの男は怪我してなかったからね」
怪我がないのにはイラついたな。
軽やかに敵の攻撃を躱してたし、まず相手に攻撃する暇を与えなかったもんな。
「その数を相手にしたのに無傷か…」
「敵に回ったら怖くない?」
陽はそう心配げに呟くけど、直感的にあいつは銀狼の敵にならないと思う。……あくまで銀狼の……だけどね。
「そういうのに興味なさそうだったから大丈夫でしょ」
ヘラヘラしてるから分かりにくいけど。
まぁ、もしも銀狼の敵に回るのなら容赦はしない…。


