「姫?何それ?」
知らない訳ではない。だけど、銀狼の姫については詳しく知らない。
姫の定義は族によってそれぞれが異なっているから。
それに知らないフリをしていたほうが一般的だと思うから、怪しまれなくて済む。
「姫は総長が指名した子がなるんだ。つまり総長のお気に入りって感じかな。
でも姫を作るって事は強みにもなるけど弱みにもなる。だから、弱みにならないように族全体で守るんだよ。
それが団結力をさらに強固にしてくれる。そのために作るんだ」
ふーん、つまり蓮に気に入られたから姫になれって事か。
「で、銀狼の総長は蓮なんだ。だから、姫になってくれる?」
まぁ言いたい事はよく分かった。
「嫌だ」
でも、理解したからって了承するわけないでしょ。


