「由美っーーやっと起きた」 慌てて駆け寄ってきた蓮は私の左肩に触れないように、でも逃さないとでもいうように力強く抱きしめてきた。 抱きしめられる温もりに安心感を覚えながらも、蓮の言葉に違和感を覚える。 「やっと?」 さっきの掠れた声で尋ねると蓮は顔をしかめ、ペットボトルの水を手渡してきた。 「まずは飲め」 助かった……これで少しは楽になるかな。 「……生き返る」 予想通り、水を飲んだら喉が少し良くなった。