心底ホッとしたような声を出す蓮だが、私はもう限界だ。
蓮が抱きしめているため崩れ落ちる事はなかったが、蓮の胸に身体を預けて目を閉じた。
そんな私の異変に気がついたのか、蓮は私を抱きしめる腕の力を少し緩めた。
「由美?……お前ッ……っドアを開けろ!!」
蓮の様子から肩の怪我に気がついたのだろう。
肩にはタオルで止血がしてあるため、怪我が見えない。
そのためすぐには気がつかなかったのだろうが、タオルに血が染み出てきたのかもしれない。
「蓮どうした?何が……っーー」
朔も言葉を詰まらせたのを聞くに気がついたんだと思う。
目を閉じているから定かではないが…。
朦朧とした意識の中、急にふわりと浮遊感を感じた。
その後すぐ、エンジン音が聞こえてきたため、車に乗せられたんだと分かった。


