Light of hope Ⅰ【完】





「お疲れ様~肩を怪我してるみたいだけど………見せて?」



流石に立っているのが辛くなった私が壁にもたれ掛かっていると、男はヘラヘラと笑いながら近寄ってきた。



「いや大したことないから……って勝手に見るな!!」



左腕を掴んでいる奴の手を振り払おうとするも、力が入らないのとこいつの馬鹿力の所為で振り払えない。



……こんな時、自分が女なのが嫌になる。



「ごめんごめん、だけど結構な傷だよ?女の子なのに…」



こいつ、私の正体を知ってて聞くか?



「私の事を知ってるんでしょ?」



「まぁね、でも女の子に変わりはないでしょ?………僕なら大事にしてあげるのに」



最後の方は声が小さすぎて聞き取れなかった…しかも、一瞬瞳が陰ったような…。



「はぁ、そうだね……助けてくれてありがと」



「どう致しまして~」



いくつかの疑問は抱えながらも、助けてもらったのは事実だから一応お礼を言うと、またヘラヘラと笑い出した男。



それを見て、さっきの瞳の陰りは気のせいだったように思えた。