……少し造りが変わってる。行き止まりになってるところが多いな……前は通れたのに…。
こうなると相手の方が有利だ。この辺はあいつ等の方が詳しいだろう。
思った以上の分の悪さに周りへの注意が薄れたところに、横道から鉄パイプが飛んできた。
「うわっ…っーー」
1本目はどうにかかわしたが、2本目が左肩に直撃。
「……痛い」
先の尖ったところで切れたのだろう、痛みと共に血も出てきた。
唯でさえ逃げきれない可能性が高かったのに勝算が激減だ。
マイナス思考に入りつつも、怪我を負った左肩を庇いながら足は止めない。
だが…。
……囲まれたか。
前方だけは取られないようにと細心の注意を払っていたが、ついに前方からも微かに足音が聞こえてきた。


