海斗は次々と向かってくる敵を倒していく。
「はは、流石銀狼の幹部だな。
……だがこの人数は無理だろ」
男がそう言うのとほぼ同時に振り下ろされた鉄パイプが海斗の左肩に直撃した。
「ぐっ」
海斗は衝撃を受けて、ぐらりと体勢を崩した。
それを好機とばかりに男達は攻め立てる。
ヤバイ……このままだと海斗がやられる…。
何か策はないかと思考を巡らすと、ふと男の言葉が浮かんだ。
確か総長がと言ってたな……ならこの男はトップじゃない。
そうなると上の命令は絶対………私に逃げられたら困るはず…。
そう思い至り、皆の意識が海斗に向いて出来た男達の隙間を縫って囲みの外に出た。


