近づいてきた団体の中から1人の男が、ニヤニヤと不気味に笑いながら出てきた。
「銀狼さんよ~、前の時は下の奴が世話になったなぁ」
そう言う男の後ろに控えている男の顔には見覚えがあった。
確か蓮達に会った最初の頃、コンビニで絡まれた男だ。
「てめぇ等、琥珀か」
「せーかい……って事でお姫さまを頂こうか、総長が欲しがってるんでね」
この集団の中で1番偉い奴が私を上から下まで舐めまわすように見てきた。
……こいつの瞳は腐ってる、こんな奴には見られたくもない…。
「誰がてめぇ等なんかにやるか」
「ふーん……じゃあ、お前等痛めつけてやれ」
男が控えていた男達に指示を出すと、一斉に襲い掛かってきた。
「海斗、無理だって!」
「無理じゃねぇ、下がってろ」
海斗は私を後ろに庇いながら1番手前にいた男を殴り飛ばした。
やっぱり海斗は強い…だけど、この数は……。


