「で、なんで陽と由美ちゃんが一緒にいたの?」
元に戻った朔は、陽に視線を送る。
「同じクラスで隣の席だったんだよ!」
「そっか、これで探す手間が省けたね」
「あぁ」
………探す気だったんだ。
たっちゃんの言った通り、逃げるのは無理だったか。
「おい!!俺は認めねぇぞ、女と一緒になんかいたくねぇ!」
そんなやり取りに反発した青髪男はものすごい形相で睨んでくる。
するとそれを見た朔は深いため息をついた。
「ごめんね?こいつは、藤堂 海斗(とうどう かいと)。見ての通り女嫌いなんだ」
「ふーん、よろしく海斗」
「クソ女、名前で呼ぶんじゃねぇよ」
「私はクソ女じゃなくて神崎 由美。よろしく」
海斗の悪口を受け流し、一応自己紹介をする。
「ふんっ、よろしくなんかしねぇよ」
「そう?まぁ、どっちでもいいけど」
実際こちらもよろしくなんてしないし、嫌ってくれるならちょうどいい。


