そんな陽を無視して、朔がポツリと独り言のように呟く。
「だいぶ日が傾いてきたね」
気がつけば日はかなり落ちてきていた。
「そろそろ帰ったほうがいいか……帰るから片付けを始めるよ!」
朔の掛け声と共に銀狼の皆が動き出した。
流石にいじけていた陽も動き出す。
私も手伝おうとパラソルに手をかけると、近くにいた2人が慌てて駆け寄ってきた。
「姫っ、俺達がやります!」
また姫って………。
「姫じゃなくて名前で呼んで?」
「え?い、いやそれは………」
「ちょっと……無理かと…」
名前で呼んで欲しくてお願いをすると、いつかの毅のように急にもごもごと口籠もってしまった。


