「えー、そんな奴ほっといて行こうよ」
しつこい……嫌がってるの分かんないのかな。
「迷惑です。相手がいないのはそちらだけでしょう」
苛立ちが大きくなった私は、少し棘を持たせた嫌味をぶつける。
「…てめぇ調子乗ってんじゃねえぞ」
「調子乗ってんのはあんただろうが、俺の連れになんか用?」
案の定キレた男が私に近づいてくると、その間に海斗が割り込んできた。
「あ?お前かこの女の連れは……なんだ、こんな弱そうな奴かよ。こいつより俺のほうが断然いいだろ?」
俺の方が上だと言わんばかりの態度でまた誘ってきた。
「………しょぼッ」
おっと、思った事が口に出ちゃったよ。


