「……ほら、濡れちゃったじゃん」 黒色だから分かりにくいが、疎らに濃い染みが出来ている。 「気にするな。……腕を通せ」 そこまでする?羽織るだけじゃダメなのか。 渋々腕を通すと、一気にファスナーを上まで引き上げた。 ……もう蓮が何をしたいのか分かんない。凄く暑いんだけど…。 「ごほっごほごほっ……そ、そこまでする、の?…ごほ」 近くで水を飲んでいた陽は、蓮のそんな行動を見てむせ返ってしまった。 陽を見てまた舌打ちした蓮は、私の隣が空いているのをいいことに、ビーチチェアに腰を下ろした。