私にと空けられていたビーチチェアに腰掛けると、残っていた水を飲み干す。 「由美、パーカー着てろ」 すると、今まで黙って私を睨みつけていた蓮が口を開いた。 てか、何故にパーカー?それも蓮のやつだし…。 差し出された蓮の黒いパーカーを見つめたまま、恐る恐る尋ねる。 「……着たら濡れちゃうよ?」 「いいから着てろ」 「………」 いや、着るにしても自分のがあるし…この暑い中、パーカーなんて着たくない。 すると、受け取らない私に痺れを切らしたのか、舌打ちをすると立ち上がり、私の肩に掛けてきた。