『何あいつ、陽様と手なんか繋いでるし』
『最悪、ブスのくせに調子のんじゃねぇよ』
陽の後について屋上へと向かう間、女子から鋭い視線と殺気を受けた。
さすがレディースに入ってるだけある。
そこらの弱い男よりも恐ろしいね。
「ごめんね?僕が一緒にいるから…」
急に謝られた理由は分かりきっているが、私はそんなことを一々気にしない。
それを伝えるため繋いだ手に力を入れる。
「何で謝るの?陽は悪いことしてんないんだから謝る必要ないよ」
「でも…」
「いいんだよ、そんなに気にならないからね」
「うん、ありがと」
陽の顔が綻ぶと、ちょうど屋上へと通じるドアが見えた。
「あ、着いたよ」
少々錆び付いたドアが重々しい音を立ててゆっくりと開いていく。


