「あら~、凄いね」
戻ったそこは女の人だらけになっていた。
蓮達の周りに近づき口説いている女の人もいる。
蓮に触っている女の人を見ていると胸のところがモヤモヤとしてきた。
………気のせいだ。きっと胸焼けをしてるんだよ。
そう自分に言い聞かせる。
私はこの気持ちに気付いてはいけないから。
初めて生まれた厄介な感情に蓋をする。
きっと大丈夫、慣れてるから…………慣れなきゃ…いけなかったから。
様々な感情を押さえ込むために、1度目を閉じる。
こんな感情はいらない、普段通りに振る舞えばいい。
スッと目を開けて、陽と海斗の方を見る。


