「シャチなんてよく持ってたね」
「うん、朔が持って来てくれた!」
朔か……本当に準備がいいね。それに陽が喜びそうな物をよく知っている。
そんな陽を見て私の気分も上がってくると、異常に喉が渇いていることに気がついた。
2時間も車の中にいて、何も飲まなかったから当たり前か。
「朔、何か飲むものってある?」
ビーチチェアに座って寛いでいた朔は、荷物の影からクーラーボックスを取り出してきた。
「うーん、水とお茶しかないけどどうする?買ってこようか?」
「ううん、水でいいよ。ありがと」
朔から水を受け取ると、空いていたビーチチェアに腰掛けて冷たい水を一気に喉へと流し込む。


