特にやることもなく暇に任せて窓の外をぼーっと眺めていると、バイブの音が聞こえてきた。
発信源は陽で携帯を見て、そういえばと呟き肩を落とした。
「屋上行かないといけないんだった。やだな、もっとゆみりんと話したかったのに…」
「私よりも用事が優先でしょ、いってらっしゃい」
手をヒラヒラと振ったが、急に何か思いついたように目を輝かせる。
「ゆみりんもおいで、きっと気に入るよ?気持ちいいからね」
「え?いやいや、遠慮しとくよ」
「まぁまぁ、遠慮しないでレッツゴー!」
拒否したつもりが強引にずるずると引きずられて、連れて行かれる。
こんなに可愛い顔をしていても陽は男、行きたくないと踏ん張るが意味がない。
女の子より可愛いくせに…ついて行かないと腕が外れそう。
ため息を1つ零して、自分の意思で歩き出す。
だが、この後ついていったことをかなり後悔することになる。


