______________ . . .




「……ゆ……、……由美」



「ん……」



気持ちよく寝ていたところを起こされたため、自然と眉間に皺が寄る。



「着いたぞ」



微妙にぼやけて見える蓮が私の頭を優しく撫でながら語り掛ける。



着い…た?



寝ぼけ眼を擦ると少しづつ頭が働いてくる。



…あ…海か。



「行けるか?」



「うん、行ける」



周りを見ると蓮と私しか車に乗っていなかった。



どうやら私が蓮に寄りかかってしまったため、蓮だけ行けなかったようだ。