Light of hope Ⅰ【完】





「ううん、嬉しかったから《ありがとう》だよ」



「じゃあ、どういたしまして」



嬉しそうに笑う陽に合わせて、また笑顔を貼り付ける。そんな中、ふと周りを見ると先生はいないし、結構いない生徒も多い。



さすが不良校。



「どうしたの?黙り込んで」



「んー、授業ないのかなって思ったの」



「あぁ、ほとんど自習だよ。唯一数学だけはあるけどね」



自習が当たり前だと言うのに、何故数学だけ?



「なんで数学はあるの?」



「さっきゆみりんと来たこばちゃんが担当だからだよ。怒るとすっごく怖いんだ」



來ちゃんのあだ名がこばちゃんって似合わなさすぎ。



「へぇ、だから数学だけなんだ」



「うん」



まぁ、來ちゃんに恐怖を感じるのは分からなくもない。



さっきの静寂も來ちゃんの恐怖を知っているからこそなんだろう。