「私が泊まれる部屋ってあるの?」
「1室空きがある」
そんな急には無理でしょ……と思っていたけど、これは泊まりになりそうだな。
「はぁ、分かった」
今日のたっちゃん達の所為で心配をかけちゃったし、拒否をする理由もないし……まぁいいか。
「ごめんね?蓮の我が儘に付き合ってもらって」
蓮の我が儘………案外そうかもね。
蓮を見てため息を零す朔に苦笑しつつ、私もそちらへ視線を移す。
だが、当の本人は雑誌に目をやってこちらをまるで気にしていない。
「ううん、ちょっと楽しみでもあるから」
うわべではあまり気が進まないと見せているが、実際楽しみだったりする。
素直に喜ぶのは少し気恥ずかしいのだ。


