「俺らはキスなんてしてねぇよ。寸止めだ」
「………本当か?」
來ちゃんの言葉を聞き、険しい表情を少し緩めて尋ねてくる。
「うん、そうだよ……あれ何のためか分からなかったけど、キスに見せたかったんだね」
「まぁ、そういうこった」
「誤解が解けたなら、由美は連れて帰るぞ」
たっちゃんの何気ない言葉に蓮はまた機嫌が悪くなった。
「……倉庫に連れてくからいい」
「はぁ…あのな、お前は連れて行きたいかもしれねぇが、1日買い物で歩き回った由美は疲れてんだ。だから家に帰すんだよ」
全く放そうとしない蓮にたっちゃんは呆れたため息を1つ溢す。


