「どーすんの、アレ」
「うん?どうもしねぇ」
いや、ヤバイでしょ………店員が困ってるじゃん。
ここの店長らしき人物が蓮達のテーブルに近寄り、困り顔の朔と話し込んでいる。
「じゃあ、これはどうだ?」
來ちゃんは悪戯っ子のように笑い、私の腰に腕を回して抱き寄せてきた。
それとほぼ同時に、銀色に光る物騒な物がこちらへと飛んできた。
今度は3つ、何だろうと思いながらも確信があるその物を確認するために、來ちゃんの手に収まるそれを見ると、
「………フォークとナイフは投げるものじゃないでしょ」
ナイフが1つとフォークが2つ。
こんな物投げるなんて、何を考えてるの?下手したら刺さって大怪我だよ。
「や、やべっ腹いてぇ」
「面白いぐらい反応してくれるなぁ」
「どーしよ……」
こんな状況にも関わらず能天気な2人を余所に、私が頭を抱えて悶々と悩んでいると、2人はいいことを思いついたようで、不気味にニヤリと笑い合っていた。


