「由美、動くなよ?」
「うん?」
何の事か分からず首を傾げると、來ちゃんは私の頬に手を添え、顔を近づけてきた。
必然的に顔が近くなるが、何がしたいのか分からず聞こうとすると、何かが來ちゃんに目掛け飛んでくる。
それを受け止めるために私から離れた來ちゃんが手を上げると、その手の中には飛んできたものが収まっていた。
受け止めたそれは……タバスコだった。
「………何でタバスコ?」
「ククッ、大分キレてるんじゃないか?」
タバスコの飛んできた方は、たしか蓮達が座ったところのはず………。
脳裏にどす黒いオーラを放ち、睨みつけてくる蓮が想像できてしまったため、そちらを向こうとした顔を不自然に逸らす。
「おもしれぇー、俺もやろっと」
今度はたっちゃんが、來ちゃんと同じ事をし始めた。


