「…まぁ、そうだな………あいつは、金のためにしなかったんだ。
相手の男に責任を負わせて養育費をとる気だった。
だけど、相手の男も馬鹿じゃない……弁護士を使って、あいつの受診した病院から中絶出来る時期に受診してた情報を手に入れた。
…結局俺はお荷物だ。
それから生まれた俺は散々な毎日を送ることになった。
最初は嫌々でも育ててたけどある程度育つと、金を少し置いて世話をしなくなった………育児放棄だな」
そこまで言うと一息つき、また話し出す。
「だけどいくら育児放棄してるからって、金は要る。
それに苛立ちを感じたんだろうな……日に日に暴力を振るうようになった」
過去をどんどん話していく度に薄くだが、海斗の瞳が闇に染まっていく。


