「……お前、何でここに…」 「家が近いの。たまたま通りかかったんだよ」 海斗の声はいつものような張りがなく、小さく弱弱しかった。 その様子を見て再び話しかけようと口を開くと、怒りで顔を真っ赤にした女性が怒鳴りつけてきた。 「アンタ、聞いてるの!?」 「聞いてる。……それに私は部外者じゃない。海斗の仲間だからね」 「はぁ?………あぁ、あのクズの集まりね」 仲間だと言うと怪訝そうな顔をしたが、すぐに馬鹿にしたように笑い出す。 へぇ、私の大切な仲間をクズ扱いするなんて、いい度胸だこと。