「ゆみりん眠いの?」
「んー」
眠気の所為で曖昧になる返事。
本当はうん、と言いたいのだけど欠伸が混じっておかしくなってしまった。
「由美、こっち来い」
ごしごしと目を擦っていると、今まで雑誌を読んでいたはずの蓮が手招きをしながら呼んでくる。
「なに~?」
立ち上がるときにフラッとよろめいたが、何とか立て直して近づくと手を引かれ、目の前の胸へと飛び込んでしまった。
それも身構えていなかったので、勢い余って蓮の胸板に頭をぶつけてしまう。
「っ、痛い…」
何するの……かなり痛かったよ。
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