「由美ちゃんのアレは肉じゃがだったんだね」
「あ、ほんとだー」
そうなのだ。総の作る肉じゃがは凄く美味しく、これのおかげで苦手だった人参が食べられるようになったぐらいだ。
「では、ごゆっくり」
「失礼しました」
総とクマさんは料理を並べ終えると退出していった。
久しぶりだなー、総の肉じゃが。
「『いただきます』」
………美味い。
この肉じゃがは箸が進む。それに私が小食なのを知っているため、少なめに作ってくれてある。
顔を上げると、ちらりと見えた陽のオムライスは巨大な山になっていた。きっと3人前はあるんじゃないかな?……あの細い身体のどこに入るんだろう。
見なかった事にしよう。………そう思い、また肉じゃが食べ始めた。


