「いらっしゃいま……って、蓮達でしたか」
「えー何その、僕達でガッカリみたいなのー」
「そう言う訳ではないですよ」
陽と会話する相手を見て、驚き固まる。
相手は陽と冗談交じりの会話をしていて、私には気がついていないようだ。
「あのね、今日は可愛いお客さんもいるんだよ。ねぇ朔」
「ええ、僕達のお姫様です」
「はい?姫が出来たんですか。意外です……で、そのお姫様は…」
そう言いこっちを見た相手も、私の姿を確認して固まる。
それに首を傾げる陽、朔と海斗、蓮は怪訝そうな顔をしている。
「………由美さん?」
相手が私の名前を呼ぶと、皆もこちらを向く。
「え?由美ちゃんの知り合い?」
「ゆみりん知ってるの?」
「……うん。久しぶり、ここで店をやってたんだね……総」
懐かしい人との再会に動揺しちゃったよ……まさか、こんな所で会うとは思ってなかった。