「手紙にメール、教科書……それに反応がなかったから、ついに手を出したって感じか」
ぶつぶつ呟きながら確認している朔の姿は、はっきり言って怖い。
「……じゃあ蓮、僕は行ってくるよ」
「あぁ、早く見つけろ」
「分かってるよ、僕も久々に腸煮えくり返ってるから。あ、あと携帯少し借りるね」
「うん」
朔のあまりの豹変ぶりに驚きながらも返事をすると、すぐに屋上を出て行った。
「ゆみりん、ごめんね気がつかなくて………同じクラスだったのに…」
「ううん、言わなかった私が悪い……陽は悪くないよ」
「でも今度から、何かあったら絶対言ってね?」
「うん、ありがとう」
同じクラスに陽がいるのは大きい。
陽がいるだけで相手は手を出せなかったんだから。


