「え?」
私が状況が理解できずに戸惑っていると、ざわざわと周りが騒がしくなり、1人の女の子まで道が出来た。
どうやら、私に死ねと言った子のようだ。
蓮はその子のところへズカズカと大股で歩いて行くと、その胸倉を掴む。
「ちょ、ちょっと蓮!」
「おい、もう1度、こいつに暴言を吐いて見ろ。女だろうが………潰す」
慌てる私を無視し、低い声で女の子を脅す。
「ひっ、す、すみませんでした」
その子が謝ると胸倉を離し、こちらへと戻ってくる。
周りにいた女子たちも、蓮の機嫌の悪さに大人しくなる。
「胸糞悪ぃ……行くぞ」
苛立ちを隠そうともせず校舎に歩いていく蓮は吐き捨てるようにそう言った。
「ありがとう」
「ああ」
女子に乱暴はして欲しくないけど、私のために怒ってくれたのは嬉しかった。


