「………大丈夫だったか?」
それを聞くと不機嫌な表情を緩め、心配そうに顔を覗き込んでくる。
蓮は本当に人を思いやれる。周りをよく見ていて、人の変化に敏感だ。
「うん、特に問題はなかったよ」
「そうか………で?携帯のたっちゃんとはどんな関係だ」
安心したようにため息をついたと思ったら、また不機嫌に戻ってしまい、何を聞かれるかと思えば……たっちゃん?
まだ気にしてたのか…。
「………たっちゃんは、大切な人だよ」
さっきのたっちゃんの言葉を思い出し、言われた通りに言うと蓮は眉間に皺を寄せて殺気を放ち始めた。
だが、そんな蓮からは少しの焦燥と悲愁が感じ取れた。
他の海斗以外も激しく動揺している。


