「おせぇ……」
「良かった……無事だね」
「鈍感女の所為でこっちはいい迷惑だ」
屋上の壁にもたれていた蓮は聞かされた通り不機嫌で、朔と海斗は幾分疲れているように見える。
この短時間で何があったんだ?
「由美、こっちに来い」
自分の隣を指しながら、呼んでくる蓮。
「………分かった」
何で?と思ったけど、蓮の機嫌があまりにも悪いのでゆっくりと近づく。
「……何でこんなに遅かった?」
素直に隣に座った途端、グッと近づかれて問い詰められる。
「えっと……入学金が未払いだったみたいで……その話だったの」
適当に思いついた嘘を吐く。


