「何であんなに不機嫌なんだろ」 「ゆみりん…鈍感すぎ」 鈍感…? 「今度から鈍感女だな」 「何それ…分かんないんだもん」 分かってないのが私だけなのが気に入らない。 何で皆は分かる?人の考えていることなんて他人に分かるはずがないのに…。 「まぁ気にしなくていいよ。行っておいで」 ついには朔にまで笑われる始末だ。 「……じゃあまた後でね」 不貞腐れながらも、理事長室へと向かう。