「君大丈夫?怪我してない?」



舌打ちをされて不快感を露にすると、銀髪男の後ろにいた茶髪のイケメンが代わりに話しかけてきた。



こちらも銀髪男よりは低いものの、180cmはありそうな身長。



美形の2人組か。



「……大丈夫」



そう素っ気なく答えると、



「良かった、こいつがごめんね?」



偽りの笑顔を貼り付けて謝ってきた。



「そんな女に構ってんじゃねぇ。行くぞ」



そんな行動に銀髪男は舌打ちし、茶髪男を連れて歩き出そうとする。



礼儀のなってない男だ。



前言撤回、礼儀知らずはモテないな。



「ねぇ、銀髪男」



「あ”ぁ?」



銀髪男の行動に二度目の不快感を覚え呼び止めると、殺気を含んだ睨みを向けてきた。



へぇ、結構な殺気を出せるんだ。