「_ん、完成。」

「わぁ・・凄!キレイ!ありがと!」

私の目の前には、私が消していた時とは比べ物にならない位、キレイになった黒板があった。

「いえいえ。俺、小学生の時黒板消し係やってたんだ。だからか、キレイにすんの、得意なんだ。」
少し照れたようにはにかむ男の子は、夕方の夕日に照らされて光ってるみたいだった。
そんな男の子に私はちょっとドキドキした。

「へぇー!私、背が低くて届かないから、黒板消すの苦手で。いいなぁ。」
「そうか?」
「うん」

そうかぁ?、うんうん!_と話していると、校内放送がかかる。

ピーンポーンパーンポーン_