*_城野side_*

担任のホッシィに呼ばれた俺。

友達と別れてから職員室に向かう

途中、隣のクラスの中から『もう!』と、声がした。

そこにいたのは黒板の上の方に手が届かない、とイラついてた南川。

小学校の2年のころの俺を思い出した。

俺も、昔身長なかった。なかなか届かなかったんだよなぁ。

そう話すとありえないという顔をする。

まあ、そうかな。今は縦にぐんぐん伸びてるから。

とりあえず黒板を消してやる。

すると『キレイ!』と一言つぶやいた南川は、ありがとうと付け加えた。

その時、ふわっと微笑んでいたのをみて

一瞬天使みたいに見えた_



いつの間にかついていた職員室。


ガラっと古めの扉をひらく

「失礼します。」

そう言って、くるくると椅子を回しながら振り返るホッシィの方に向かう