狼君と、お嬢様♪





 焼きソバパンを渡すと、勢いよく食べ
 
 始める。



「は~。ご馳走様でした。この恩は絶対

 忘れませんっ。ほんとにありがとうご

 ざいました!」



「おい、設楽。こんな奴放ってさっさと

 仕事に行くぞ」




「あ~はいはい。んじゃあね。どこかの

 お嬢さん」




 はー、やっと会社に行ける...。

 足音が一つ多い。



 ばっと後ろを振り返ると、まだ女の子

 が付いてきていた。