訳がわからなくなって、混乱している 俺に電話が耳元で鳴り響く。 里帆の手に握られたままの携帯には 赤い何かがついていた。 な、んだよこれ? ゆっくりと里帆に近づいて、俺は 地面に膝をついた。 「里帆....?なあ..里帆??」 見ているの里帆で間違いないはず なのに、それを理解できない。 「里帆.....っっ!! 声にならない声でその日は一日中 泣きじゃくった。